設計書を作り回す手順示式
示式は固定構造である。原則・十項・工程・検・停止は不変。更新対象は事例のみ。昇格を経た注記でのみ手順に反映する。
示式は廿式に従属する。廿式の語を再定義しない。検・録は示式の局所語である。
対象は応を持つ全計画──行事・開発・旅程・調査・その他。分野知識は各設計書に入り、示式には入らない。本書の工程は設計書を作り回す工程。十項6の工程は応の工程。別物である。
位置 — 廿式との対応
設計書=示。許を核として外部への指向を確定した文書。作成は中央側(思→鳴)を通り、文書化が示、実行が応。応は文書の外にある。
- 設計書=示。許を核として外部への指向を確定した文書。
- 実行者の交代は適応の差替であり変でない。核が不変なら出力は循に保たれる。
- 許の定め手の交代は衡変に相当。許は不変、縁から反復可。
- 応の途中の中断は衡停止に相当。構造実体は維持、再開可。
- 幅を割る中止は絶。同一設計書での再開なし。
- 器のみ=認(0 < 1)。実行・判定・差分が回って住(1)。
原則(固定)
十の原則。幅・許を先に確定し、核と適応を分離し、全工程は判定を持つ。
- 幅・許を先に確定する。許の確定前に構成・工程を書かない(判定不能のため)。
- 核=仕事の性質、適応=実行者の性質。参照は核→適応の一方向のみ。逆参照は禁止。
- 全工程は判定を持つ。判定なき記述は手順でない。
- 差分は帰属先を定めて記録する。帰属先なき追記は差分でない(再現に働かない)。
- 思は未成形を許す(選別しない)。鳴で確定し、示以降は循のみを記す。
- 解釈・比喩・感情語を用いない。
- 出力が乱に落ちた場合、引き直しの反復でなく赦で戻す。許の再確認→工程修正→再実行。実行は住から。
- 実行者による許の無断補完・再解釈は禁止。思変と同型の矛盾を帰属の根に残し、継で消えない。発覚時は停止に従う。
- 周回中、許は不変。改定は次周回の鳴でのみ行い、更新日と共に記す。
- 応の判定は設計書の許に対して行う。設計書を参照しない実行は住でない。出力が偶然循に入っても再現でない。
十項(設計書の構成要素・順序固定)
全項は省略不可。該当が無い項は「無し」と記す(未記載と区別する)。各項の分量は応の規模に比例させる。末尾に更新日を持つ。
工程(作成から周回まで)
設計書を作り回す七つの工程。思→鳴→示→検→応→録→継。継ₙ→認ₙ₊₁ で次周回へ降りる。
検(設計書の合格五条)
- 許が幅の内にある。幅外の合格条件は不成立。
- 許のみで合否が決まる。読み手の解釈を要しない。
- 複数の許に全必須か優先順が定まっている。衝突時に判定不能とならない。
- 核に実行者の性質が混入していない。
- 異なる実行者で出力が循に収まる。収まらぬ場合、核への依存漏れか許の判定不能。
※5は実施可能な場合の測定。実施不能時は1〜4で代替。
停止(中断と中止)
中断
- 応の途中で許の判定不能・矛盾・無断補完が発覚した場合。
- 実行を止め、周回を切り、鳴へ戻す。
- 衡停止に相当。構造実体は維持、再開可。
中止
- 幅を割った場合は絶。
- 同一設計書での再開なし。
- 録は行い、差分は他の認の素材として残す。
前提破れ:帰結が赦の経路なら循へ戻して続行。幅外なら中止。
更新規則
- 原則・十項・工程・検・停止:固定。
- 事例:周回毎に追記。
- 昇格:同型の差分が複数周回で再現した場合のみ、手順の注記へ反映(継)。
- 単発の応の差分:事例庫に置き、他設計書の思で参照可。
- 適応:実行者交代時に差替・破棄可。核は不変。
事例 一・新しい木の設計(こっこゲーム) ── 示式を経ずに実装へ降りた記録。
- 周回:新しいこっこゲームの設計(応=遊べるHTML=応を持つ計画)。
- 差分:本書の対象(応を持つ全計画)でありながら、設計書を作らず思→鳴→実装(応)へ直行した。工程0思→1鳴に付く鳴分岐も発動しなかった。
- 対策:畜学の設計節・思考学 巻一に、新しい木の前に本書で設計書を回し、その0思→1鳴で鳴分岐を判定する停止付き工程を追記した(詳細は鳴分岐 事例一)。
- 継:次周回で本書の工程(0思→1鳴→2示→3検→4応→5録→6継)が実際に回ったかを事例に記す。
事例 二・新しい木の設計(コッコひびき) ── 工程が実際に回った記録(事例一の対)。
- 周回:新しいこっこゲーム『コッコひびき』の設計。
- 工程の実績:0思(既存作の把握・七相・縁=衡+∿衡− を素材に列挙)→ 1鳴(目的・幅・許を確定。工程0→1の間に鳴分岐を判定)→ 2示(十項を全て記載。該当なしは「無し」と明記)→ 3検(五条を自己検証)→ 4応(Canvas2D+WebAudioで実装し、許を実測で合否判定)→ 5録 → 6継。
- 途中の差分(応での再実行):色の変換関数へ想定外の書式を渡して色が NaN になる欠陥と、∿ の自然減衰が受けの振幅増を上回って持続できない balance 欠陥を検出。どちらも鳴へ戻さず応の内で修正した(中断=衡停止でなく循内の調整)。
- 継:事例一(示式を飛ばした戒め)と事例二(工程を回した実例)の対が揃った。
事例 三・新しい木の設計(コッコむれ) ── 本書の工程が実際に一周した記録。
- 周回:新しいこっこゲームの設計と実装(応=遊べるHTML)。
- 工程の実績:0思(素材の列挙。核と器は選択で確定)→ 1鳴(目的・幅・許を確定。鳴分岐は思戻り1回で成立)→ 2示(十項に固定。先頭に出荷条件チェックリストを置いた)→ 3検(五条を通し、核と適応を分離)→ 4応(実装・実測で許を判定)→ 5録(差分を各蔵へ)→ 6継(本事例)。
- 差分:出荷条件を十項より前に置いたことで「装飾を先に磨いて骨格を後回しにする」誘惑が構造的に消えた。また手触りの調整の中で核に規則を一つ足した(許は不変)が、係数調整でなく規則の追加なので黙って入れず差分に明記した。核に手を入れたら、たとえ許が変わらなくても差分に書く。
- 継:事例一の「次周回で本書の工程が回ったか」=回った。事例二(コッコひびき)と本事例は別々の木で独立に一周した記録であり、同型の差分が二度再現した。昇格判定は、この二例を材料に次周回で行う。
適用例(普遍性の確認)
中身は毎回異なる。問列は不変。探索型の応も、成果物を差分の収集と定めれば許を書ける。
| 項 | 誕生日会 | アプリ開発 | 旅行計画 | 調査 |
|---|---|---|---|---|
| 目的(応) | 当日の実施 | 動作するソフトウェア | 旅程の実行 | 候補比較表の提示 |
| 幅 | 日付・予算・会場定員 | 納期・予算・技術制約 | 日程・予算・体力 | 期限・調査費 |
| 前提の例 | 晴天(破れ→室内案=赦の経路) | 外部APIの継続(破れ→代替API=赦の経路) | 運行(破れ→迂回=赦の経路) | 資料の入手可否(破れ→範囲縮小) |
| 許 | 予算内・アレルギー対応・必須出席者の出席 | 受け入れテスト全件合格 | 必須訪問地の到達・一日移動時間の上限内 | 候補N件以上・各候補に判定材料が付く |
| 担い | 幹事・家族 | 開発者・AI | 未来の自分・同行者 | 調査者(人・AI) |
| 差分 | 次回への記録 | 障害・改善の記録 | 行程の記録 | 除外理由の記録 |
自己適用
示式は自身の十項を満たす。目的=設計書の再現的作成(応=各設計書)。幅=廿式との無矛盾。許=検の五条。範囲=応を持つ計画。廿式の語の再定義は扱わない。構成=本書の章。工程=本書の工程。担い=書き手(交換可能)。適応=無し。差分=事例。継=昇格規則。
幅を割る改定(廿式と矛盾する改定)は絶であり、本書は同一構造で再開しない。
構成式
設計書 = 示(許を核とする)
核 → 適応(一方向参照)
周回 = 思 → 鳴 → 示 → 検 → 応 → 録 → 継ₙ → 認ₙ₊₁
中断 = 衡停止(維持・再開可) | 中止 = 絶(再開なし)
前提破れ → 赦の経路(幅内) | 絶(幅外)
書くのみ = 認(0 < 1)。回って 住(1)